皮膚炎への対策<年齢別にみる皮膚炎>

皮膚炎って、ひとくくりにしてもいろいろな種類がありますね。

オムツかぶれ(接触性皮膚炎)、赤ちゃん、青年期に多い(脂漏性皮膚炎)、
中年の女性に多い(うっ滞性皮膚炎、手湿疹)、老人に多い(貨幣状皮膚炎

アトピー性皮膚炎、皮脂減少性皮膚炎は年齢関係なく発症します。

全身性剥脱性皮膚炎は、重傷度によっては命にかかわります。

こんなにさまざまな種類があるとは知りませんでしたが、
きっと大昔にはこんなに皮膚炎はなかったんだろうなあと思います。

人間の皮膚が軟弱になったのもあるし、
色々な刺激が増えすぎているのもあるだろうし。

皆さんも、なるべく皮膚炎の刺激になりそうなものに触らないように、
もし皮膚炎になったら、掻かないこと!これが大事ですね。

皮膚炎によい商品<皮膚炎を掻かないようにする>

今までの記事で、皮膚炎の種類を色々書いてきました。
皮膚炎に共通する悩みといえば、かゆみです。

かゆみは、皮膚炎の症状のひとつでもあり、
皮膚の状態を悪化させる掻きこわしの原因でもあります。

意識があるうちは、気をつければいいかもしれません。
でも、寝ている間は無意識なのでどうしようもありませんね。
皮膚炎をお持ちの方、いっそのこと、患部をミイラのように覆ってしまえば?

チュビファースト®という商品が、包帯でそういう使い方をするようです。
外用薬を塗り、クリームで保湿した後、温水に湿らせたチュビファースト®を巻き、
その上に乾いたチュビファースト®を巻く。
揮発する水分が、皮膚表面を冷やすので皮膚炎のかゆみが軽減され、
ラップされることで少量の外用薬ですむという利点もあります。

このチュビファースト®、肌着も発売されています。
昼間もつい掻いてしまうなら、良い商品ですね。

手袋のような商品で、皮膚炎の患部を掻いてしまう手を覆う方法もあります。

皮膚炎のひとつ<皮脂減少性皮膚炎>

皮脂の減少した皮膚の状態を乾皮症といい、
保湿せず、ほうっておくと皮膚表面にこまかいひび割れが生じ、
色々な刺激を受けやすい状態になり、皮膚炎が生じます。
これが皮脂減少性皮膚炎です。

皮脂減少性皮膚炎の原因は、加齢、暖房、季節による空気の乾燥、熱い湯につかる、界面活性剤の刺激などの接触による皮脂の減少があります。

皮脂減少性皮膚炎になりやすい季節は、空気の乾燥する秋から冬です。
夏は、皮脂の分泌が十分なので、かゆみをあまり感じません。

皮脂減少性皮膚炎の症状としては、皮膚が乾燥して粉を吹き、かゆみによる引っかき傷などで生じる皮膚炎です。お風呂で温まったり、就寝するときに布団に入ることで血液の循環が良くなり、かゆみが強くなることがあります。

治療としては、皮膚炎の箇所にステロイドの外用、
予防として全身に保湿クリームやローションを塗ります。
皮膚炎のかゆみには抗ヒスタミン薬を投与します。

皮膚炎のひとつ<うっ滞性皮膚炎>

うっ滞性皮膚炎は、ひざ下3分の1の部位に生じる慢性の頑固な皮膚炎で、静脈瘤などの血管機能不全と関連があります。

中年以降の女性に多く見られる皮膚炎で、遺伝的に静脈の弁が弱い体質に加えて、長時間、長期間の立ち仕事、肥満、加齢、出産などが誘因となって静脈瘤ができ、血液のうっ滞が生じます。

立ち仕事などで、足のむくみが繰り返されると褐色の色素沈着を生じ、紅斑、潰瘍性病変、蜂巣炎が生じることもあります。

うっ滞性皮膚炎の治療としては、安静を保ち、サポートタイプの靴下を履いたり、足首を心臓より高くすることで組織の浮腫を防ぎます。

皮膚炎の対症療法としては、ステロイドを外用し、血液のうっ滞の原因となっている静脈瘤を治療するようにします。

皮膚炎が急に悪化する場合には、外用薬や消毒薬による接触皮膚炎の可能性があるので、パッチテストを受けます。

皮膚炎のひとつ<全身性剥脱性皮膚炎>

全身性剥脱性皮膚炎は、紅皮症ともいい、重度の皮膚炎で、高熱を伴い、生命にかかわる場合もあるので入院が必要なこともあります。

全身性剥脱性皮膚炎原因はさまざまで、ペニシリンなどの外用薬に誘発されているともいわれています。

細胞や組織に結合した薬剤を、感作T細胞が抗原として認識して細胞障害を起こすW型(細胞免疫型)アレルギーによると考えられます。

他の皮膚炎(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎)や、
リンパ腫、菌状息肉腫の合併症として発症することもあります。

全身性剥脱性皮膚炎は、急性の場合と、潜行性の場合があり、
まず皮膚表面が赤く、つやをもち、うろこ状になり、厚くなり、かさぶたになります。

高熱、体重減少、低カルシウム血症、低蛋白血症などを引き起こし、重篤な皮膚炎です。

重傷度に応じ、ステロイドの外用、内服、点滴が用いられます。


皮膚炎のひとつ<貨幣状皮膚炎>

貨幣状皮膚炎は、コインに似た丸い皮膚炎が特徴で、
主に中年以降に発症し、乾燥肌から生じる皮脂欠乏性皮膚炎ののち、老人の下腿に多く見られます。

貨幣状皮膚炎の原因はわかっておらず、統一された治療法はないそうです。

貨幣状皮膚炎は、黄色ブドウ球菌をアレルゲンとするとの見解もあります。

皮膚炎の対症療法として、ステロイドなどの外用薬をぬり、
強いかゆみを伴うため、かきこわさないように
かゆみを抑える抗アレルギー薬の内服を多めに処方されることもあります。

自家感作性皮膚炎に移行することもあるので、適切な治療が必要です。

貨幣状皮膚炎は、少し良くなったり、掻いてまた悪くなったりと繰り返しやすいので、治療期間が長くなります。

皮膚炎のひとつ<脂漏性皮膚炎>

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌は正常だが、大きい脂腺が高密度に存在するところ(頭、顔など)に発症します。
脂の好きな菌であるマラセチア菌が増え、その菌が分解した脂の成分による刺激と、マラセチア菌そのものが刺激となり、皮膚炎が生じます。

脂漏性皮膚炎の初期症状としては、顔、頭、わきなどに脂っぽいびまん性の皮膚の落屑形成(ふけ)のようなものがついた赤みがあらわれます。この紅斑が、他の皮膚炎と見分ける特徴になります。

重くなると、乾燥した黄色い痂皮や、結膜の炎症を伴った眼瞼縁炎もあらわれることがあります。

新生児の脂漏性皮膚炎は、新生児頭部皮膚炎ともいわれ、
髪のはえぎわや頭部、眉毛付近に黄色いかさぶたが厚くみられます。
不衛生のせいではなく、短期間で治る皮膚炎です。

成人の脂漏性皮膚炎は、頭部から髪の生え際のフケと淡い紅斑、
耳介の後ろ、鼻唇ひだ、まぶたの縁、鼻梁の黄白色の鱗屑(りんせつ)がついた紅斑が特徴です。

皮膚炎の多くはストレスで悪化します。脂漏性皮膚炎も同様です。

脂漏性皮膚炎の治療は外用薬が用いられ、石鹸やシャンプーでりんせつ、かさぶたをきれいに取り除く必要があります。

皮膚炎のひとつ<アトピー性皮膚炎>

アトピー性皮膚炎は慢性の皮膚炎の一種で、個人的、あるいは家族的なアレルギーによる皮膚炎です。

アトピー性皮膚炎は、遺伝的素因が大きく、色々なアレルゲンに対してアレルギーを起こすので、完治は難しいため、ステロイド剤を主とした対症療法が基本です。

小児の脂漏性皮膚炎や、あらゆる年齢での接触皮膚炎とは区別しにくいので、
診断には注意が必要です。

安易に、強力な外用薬であるステロイド剤を長期間塗布したのち、
急に(勝手に)やめてしまうと、アトピー性皮膚炎の症状はとたんに悪くなります。

使い方を誤ると怖いイメージのステロイド剤ですが、
アトピー性皮膚炎の炎症を抑えるにはとても効き目が高いのです。
上手につきあっていくことが、アトピー性皮膚炎には大事ですね。

アトピー性皮膚炎の刺激となる物質は多岐に及ぶので、
すべてを取り除くのは難しいですが、いまはアトピー性皮膚炎対応の商品が
たくさんありますので、上手に利用して、ストレスをためないように暮らしましょう。

皮膚炎のひとつ<手湿疹>もっとも身近な皮膚炎

手湿疹とは、慢性の接触皮膚炎のひとつで、家事に従事する主婦、
水仕事のおおい美容師、調理師などが多く罹患するため、職業性もあるといえる皮膚炎です。

手湿疹という皮膚炎には多くの原因があり、
手の皮脂膜に保護されている角質層が、機械的刺激(水、洗浄薬)によって繰り返し刺激を受け、
水分が蒸発することでの乾燥も刺激となって皮膚炎が発症します。

この皮膚炎は完全に刺激を取り除くことが難しいため悪化しやすいです。
症状が軽い場合は、保湿をすることで改善しますが、
ステロイド剤を塗布する場合は、少量を何回もつけましょう。

もしゴム手袋をしていても、その下の皮膚が汗ばみ、刺激を受けやすい状態となります。ゴム手袋の下には綿の手袋をするほうがよいでしょう。

接触性皮膚炎の肌は刺激に弱くなっていますので、
水の塩素、合成洗剤には極力触れないことが肝要です。

皮膚炎とは?<湿疹と皮膚炎>

皮膚炎とは、皮膚の炎症ですが、専門家の間でも湿疹と皮膚炎の言葉の使い方は意見が一致してないそうです。

湿疹は水疱性皮膚炎皮膚炎は海綿状皮膚炎と分けている専門家もいます。

どちらも組織学的には、表皮の浮腫で、
臨床的には水泡、紅斑、浮腫、浸出、痂皮形成,鱗屑形成がみられます。

慢性の皮膚炎、急性の皮膚炎があり、
原因がはっきりしている、かぶれなどの急性の皮膚炎の場合は検査をして原因を取り除くことで治りますが、

脂漏性皮膚炎のように皮脂分泌亢進が原因で起こる皮膚炎や、アトピー性皮膚炎のように原因がはっきりしない場合は、気長に治療することが必要です。

主婦の手湿疹、医療従事者のゴムアレルギーによる手袋の接触性皮膚炎、おむつ皮膚炎(かぶれ)など、
皮膚炎は誰でもいつでもかかりうる身近な病気といえます。

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